この記事では、日本で人気が高い海外FX業者のXMのZERO口座について解説します。
- スタンダード口座・マイクロ口座との違いが知りたい
- ZERO口座を開設するメリット・デメリットが知りたい
- 他の海外ECN口座との違いが知りたい
上記のいずれかに該当する方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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XMゼロ口座と他の口座タイプの違い
XMにはゼロ口座の他にも、「スタンダード口座」「マイクロ口座」「KIWAMI極口座」という口座タイプがあります。
それぞれの特徴を簡単にまとめると次のようになります。
特徴 | 適したトレーダー | |
---|---|---|
スタンダード | XMで最も人気の口座タイプで、最大500万通貨の取引が可能です。 | 本格的に稼ぎたい方 |
マイクロ | 文字通り、小さい(マイクロ)取引に特化した口座タイプで10通貨から取引ができます。 | FX初心者やリスクを最小限に抑えて取引をしたい方 |
KIWAMI極 | コストがとにかく抑えられスペックも申し分ない口座 | 継続的に稼ぎたい方 |
Zero | 低スプレッドに特化した口座タイプです。 スプレッドが狭い一方で、入金ボーナスが受けられないなどのデメリットもあります。 | スキャルピングトレーダー |
それぞれの特徴を詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
それでは、ゼロ口座の特徴をさらに詳しく解説していきます。
ゼロ口座はスプレッドが狭い?
ゼロ口座の一番の特徴は、『スプレッドの狭さ』です。
ゼロ口座ではスプレッドがゼロになることもあるよ!
このような低スプレッドを実現できる理由を解説します。
XMがNDD方式というトレード方法を採用していることはご存知の方も多いでしょう。
ただし、ゼロ口座とXMの他の口座タイプとでは、同じNDD方式でもさらに違いがあります。
XMでは、STP方式とECN方式を採用しており、スタンダード口座とマイクロ口座がSTP方式なのに対して、ゼロ口座はECN方式を採用しています。
ECN方式
ECN方式は、「Electronic Communications Network(エレクトロニック・コミュニケーションズ・ネットワーク)」の略で、電子取引所取引と訳されます。
ECN方式ではトレーダーの注文はブローカーを一切経由せず、直接インターバンクに流れます。
マッチング方法は、オークション形式で、別の投資家・金融機関・ヘッジファンド等が出している注文と自動的にマッチングされます。
STP方式
STP方式は、「Straight Through Processing(ストレート・スルー・プロセッシング)」の略で、トレーダーの注文をブローカーがカバー先のLPとマッチングさせます。
LPとは、「リクイディティプロバイダ」の略で、海外FX業者と提携している大手金融機関のことです。
これらの金融機関は、市場の流動性を保つためにブローカーに届いた注文の受け皿となる役割を果たしているよ!
STP方式では、ECN方式のようにオークション形式で自動マッチングするのではなく、ブローカーがカバー先のレートを見て、トレーダーに有利になるように注文をどのLPに流すか決めています。
ただし、DD方式とは違い、STP方式では注文は自動処理され、ブローカーの意思は入りません。
そのため、DD方式のようにスプレッドをXM側で追加で乗せたり、ブローカー側に有利になるように、市場が動くまで注文を流すことを保留することは難しいでしょう。
その点、ゼロ口座はECN方式を採用しているので、スプレッドは市場のレートとほぼ同等になるわけです。
XMゼロ口座は唯一手数料が発生する?
先程も解説しましたが、ゼロ口座では、XM側が追加でスプレッドを市場レートに上乗せすることができません。
そのため、ゼロ口座のみに取引手数料を設けています。
ゼロ口座の取引手数料
まずは、ゼロ口座の取引手数料に関するXM側の説明をご紹介します。
XM Zero口座の手数料は$100,000のお取引に対して$5となります。
MT4プラットフォームの手数料はお取引発注時に往復分(発注と決済)がまとめてお口座から差し引かれます。
MT5プラットフォームの手数料はお取引発注時と決済時にお口座から差し引かれます。
引用:XM公式サイト
上記の説明で気を付けなければならないのは、『片道5ドルの手数料がかかる』という点です。
例を挙げて考えてみましょう!
XMのゼロ口座では、往復、つまり反対売買まで行えば10ドルの手数料がかかります。
ですから、1ドル=130円のUSD/JPYを1ロットの取引で反対売買まですると、日本円で1,300円の手数料がかかることになります。
- 取引手数料は通貨ペアによって異なります。
MT4に関しては、ターミナル画面に日本円で手数料が表示されます。
取引手数料は経費計上できる?
取引手数料が別途請求されるのは、一見するとデメリットのように感じますが、意外とそうでもありません。
というのも、確定申告時に経費として申告できるからです。
なお、MT4のターミナル画面に表示されるゼロ口座の取引手数料は、取引明細書として出力することができるので、収入や損失を得るための必要経費であったことが証明できます。
つまり、節税に繋がるというわけね!
白色申告の場合は、収支内訳表で「雑費」の一部として形状するか、勘定項目の空いているところに「取引手数料」などと、新たに作って計上してもOKです。
取引明細書の提出は求められませんが、内訳の提示を求められた時に説明に使う証拠として保管しておきましょう。
結局どの口座が低コストなのか?
ここで気になるのが、「スプレッドと合わせた最終的なコストはどれくらいなのか?」という点です。
以下は、ゼロ口座とスタンダード口座を1万通貨あたりの取引コストで比較したものです。
ZERO口座 | スタンダード | KIWAMI極 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
比較項目 | 手数料 | スプレッド | トータル | 手数料 | スプレッド | トータル | 手数料 | スプレッド | トータル |
米ドル円 | 無料 | 0.1pips | 10円 | 無料 | 1.7pips | 170円 | 無料 | 0.7pips | 70円 |
ユーロ円 | 0.7pips | 70円 | 2.3pips | 230円 | 0.7pips | 70円 | |||
ポンド円 | 2.2pips | 220円 | 3.6pips | 360円 | 1.4pips | 140円 | |||
豪ドル円 | 2.2pips | 220円 | 3.3pips | 330円 | 1.3pips | 130円 | |||
NZドル円 | 2.1pips | 210円 | 3.0pips | 300円 | 2.0pips | 200円 | |||
ユーロ米ドル | 0.4pips | 40円 | 2.3pips | 230円 | 1.2pips | 120円 |
- 2023年3月14日10時台のスプレッド参照
- トータルコストはすべて日本円口座における1万通貨あたりの金額
- 1ドル110円/1ユーロ124円/1ポンド144円/1豪ドル78円/1NZドル73円として円換算
- 手数料は往復分
スタンダード口座よりもゼロ口座のほうが手数料が安いわね!
ゼロ口座と極口座はいい勝負ね
つまり、実質的なゼロ口座のデメリットは、入金ボーナスとロイヤルティプログラムが対象外という点のみとも言えます!
一方、スタンダード口座・マイクロ口座には入金ボーナスが付きますが、スタンダード口座やマイクロ口座からゼロ口座に資金移動すると、ボーナス分の資金が一定割合で消滅してしまいます。
そのため、ボーナスを利用しながら口座間の資金移動をしたい場合は、ゼロ口座からスタンダード口座・マイクロ口座に移すという「一方通行」だけに決めておくことをおすすめします。
XMの資金移動に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
XMゼロ口座のメリット
ここまで説明してきた通り、ゼロ口座には、XMの他の口座タイプにはない特徴があります。
ここでは、ゼロ口座を利用する際のメリットについてまとめてみました。
- ゼロ口座は他の口座タイプよりスプレッドが狭い
- 約定が早い
- 取引手数料を経費計上できる
それぞれ詳しく見てみましょう。
XMのゼロ口座は他の口座タイプよりスプレッドが狭い
ゼロ口座の最大の特徴はスプレッドの狭さで、実際に、スプレッドがゼロになることもあります。
マイナーな通貨ペアでもスプレッドは0.1pips程度
そのため、XMのスタンダード口座やマイクロ口座に比べて、スプレッドによるコストを抑えることができます。
取引手数料を合わせても全体のコストを抑えられるので、ゼロ口座は、デイトレードやスキャルピングのように1日に何回も売買するスタイルのトレーダーによく利用されています。
約定が早い
ゼロ口座はECN方式が採用されているため、約定できないということがありません。
約定スピードについては、売買が行われる頻度によっても変わってきますが、ゼロ口座は全注文のほぼ100%が1秒未満という速さで約定します。
取引手数料を経費計上できる
ゼロ口座の取引手数料は、「取引明細書」として出力できます。
そのため、取引手数料が発生したことを証明でき、FXで利益を得るためにかかった経費として確定申告で認められます。
そのため、節税に繋がり、税金を軽くすることができます。
確定申告の手順や節税対策については、それぞれ以下の記事で詳しくまとめています。
XMゼロ口座のデメリット
ゼロ口座でトレードする際に障壁となるデメリットもあるので、ご紹介しておきます。
- 入金額がXMの他の口座タイプよりも高い
- 都度取引コストを計算する必要がある
- ボーナスが初回口座開設ボーナスのみ
- XMの中では取り扱い通貨ペアが少ない
それぞれ詳しく解説していきます。
入金額がXMの他の口座タイプよりも高い
XMのスタンダード口座やマイクロ口座は最低入金額が500円ですが、ゼロ口座は初回の最低入金額が1万円です。
都度取引コストを計算する必要がある
ゼロ口座は、別途で取引手数料がかかります。
そのため、注文前に取引手数料を計算しないと、損することもあります。
さらに、取引手数料は通貨ペアによって異なるので、計算が煩雑になります。
ボーナスが初回口座開設ボーナスのみ
XMのスタンダード口座やマイクロ口座は初回口座開設ボーナスの3,000円以外にも、入金ボーナスやXMロイヤルティプログラムの対象となります。
しかし、ゼロ口座の場合、初回口座開設時のボーナスしかもらえません。
XMで口座タイプを選ぶ際は、「ボーナスを優先するか?スプレッドを優先するか?」で決めるのもいいでしょう。
XMの中では取り扱い通貨ペアが少ない
スタンダード口座では、57種類の通貨ペア・コモディティ・株式・仮想通貨のCFDが取引可能ですが、ゼロ口座は、56種類の通貨ペア・ゴールド・シルバーしか取引できません。
XMでは最大8口座まで開設することができるので、ゼロ口座でできない取引をしたいなら、ゼロ口座とは別にスタンダード口座を開設する必要があります。
XMゼロ口座を他の海外ECN口座と比較
続いて、他の海外FX業者のECN口座とゼロ口座を比較してみましょう。
ここでは、入金額とレバレッジで比較していきます!
入金額のハードル比較
主な海外FX業者と初回入金額を比較すると、次のようになります。
業者名 | 初回最低入金 |
---|---|
XM「ゼロ口座」 | 1万円 |
Titanfx「Zeroブレード口座」 | 2万円 |
AXIORY「ナノ口座」 | 2万円 |
Tradeview「ILC口座」 | 10万円 |
他の海外FX業者と比較しても、XMの初回最低入金額が安いことが分かるわね!
レバレッジ比較
続いて、かけられる最大レバレッジを比較してみましょう。
業者名 | 最大レバレッジ |
---|---|
XM「ゼロ口座」 | 1,000倍 |
Titanfx「Zeroブレード口座」 | 500倍 |
AXIORY「ナノ口座」 | 400倍 |
Tradeview「ILC口座」 | 200倍 |
口座残高が2万ドルを越えなければ、XMのゼロ口座では最大1,000倍のレバレッジをかけられます。
これは、海外FX業者と比較した場合でも高水準です。
XMゼロ口座をおすすめしたい人
ここまでの解説で、「結局、どのような場合にゼロ口座を活用すればいいのか分からない」という方もいるのではないでしょうか?
そこで、ゼロ口座を使うとメリットを実感しやすい(ゼロ口座をおすすめしたい)人をご紹介します。
- ボーナス目当てでない人
- 短期トレードをしたい人
- 市場に近い価格で取引したい人
ボーナス目当てでない人
XMのゼロ口座は、ボーナスの受け取り対象外の口座タイプです。
逆に言えば、「ボーナスはなくてもいいから狭いスプレッドで取引したい、より良い環境でトレードをしたい」という方には、ゼロ口座がおすすめです。
レバレッジ500倍に制限されているからある程度自己資金が必要な口座タイプだよ
ちなみにXMのボーナスをすべて受け取れる口座タイプは「スタンダード口座」よ!
短期トレード(スキャルピング/デイトレード)をしたい人
ゼロ口座はスタンダード口座よりも取引コストがかかりません。
その為、取引回数がどうしても多くなってしまう「スキャルピングトレーダー」や「デイトレーダー」にかなりおすすめの口座タイプです。
短期売買をすると取引コストがその分増えるからね
スキャルピングやデイトレードをしたい人にはゼロ口座のほうが断然おすすめよ!
市場に近い価格で取引したい人
ゼロ口座はECN方式を採用しているので、ほぼ注文通りの価格で取引ができます。
国内FX経験者などで、自分の提示した価格で取引が行われないことにストレスを感じている人は、ゼロ口座を活用すると悩みが解消されるでしょう。
XMのゼロ口座に関するよくある質問
- XMのゼロ口座とは何ですか?
-
XMのゼロ口座は、XMが提供する口座タイプの内の1つです。ゼロ口座は、スプレッド(売値と買値の差)がゼロに近く、手数料が低い特徴を持っています。この口座は主にスキャルピングや頻繁な取引を行いたいトレーダーに適しています。
- XMのゼロ口座で取引できる通貨ペアはありますか?
-
XMのゼロ口座では、多くの通貨ペアを取引することができます。主要通貨ペアやマイナー通貨ペア、クロス通貨ペアなど、広範な通貨ペアが提供されています。
- XMのゼロ口座のスプレッドはどのくらいですか?
-
XMのゼロ口座では、通常であればスプレッドが非常に低くなっています。ただし、具体的なスプレッドは通貨ペアや市場の状況によって異なります。XMは競争力のあるスプレッドを提供しており、公式ウェブサイトや取引プラットフォーム上で最新のスプレッド情報を確認することができます。
- XMのゼロ口座での取引手数料はありますか?
-
XMのゼロ口座では、スプレッドが非常に低くなる代わりに、$お取引に対して$5取引手数料が発生します。
- XMのゼロ口座はどのように開設できますか?
-
XMのゼロ口座を開設するには、以下の手順を一般的に実行します。
- XMの公式ウェブサイトにアクセスします。
- 口座開設ページに進み、必要な情報(個人情報、連絡先情報など)を入力します。
- 口座タイプとして「ゼロ口座」を選択
まとめ
基本的に、XMの中で最もコスパが良く、汎用性があるのは『スタンダード口座』です。
しかし、スキャルピングメインでトレードしたいなど、ゼロ口座を選ぶ理由が明確にあるなら、大きなメリットを感じることができるでしょう。
なお、「どうしても選べない」という方は、XMでは口座を複数開設することができるので、スタンダード口座とゼロ口座の療法を開設し、2つの違いを比較してみるのもいいでしょう。
XMの口座開設手順については以下の記事を参考にしてみてね~
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