みなさん、「ロスカット」という言葉を聞いたことがあります?

ロスカットってなんだっけ?
FXを始めるにあたって、「ロスカット」は絶対に知っておかなければならないキーワードです!
ロスカットとはどういうものなのか、知ってらっしゃる方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、今回の記事ではロスカットの基礎や、強制ロスカットの概要・目的、対策等を解説します。
ロスカット水準の低いおすすめの業者も紹介しているので是非ご確認ください。
ロスカット水準比較表
海外FXのロスカット水準については、各社で異なります。
以下は、いくつかの海外FX業者のロスカット水準の比較表です(2023年2月時点)。
海外FX業者 | ロスカット水準 |
---|---|
Exness | 0% |
iFOREX | 0% |
HFM(Hotforex) | 10% |
GEMFOREX | 20% |
XM | 20% |
FXGT | 20% |
AXIORY | 20% |
TitanFX | 20% |
IS6FX | 20% |
BIGBOSS | 20% |
FXFair | 20% |
FBS | 20% |
LAND-FX | 30% |
Vantage | 50% |
MiltonMarkets | 50% |
TradersTrust | 50% |
Tradeview | 100% |
ただし、各業者のロスカット水準は、市場状況や取引条件に応じて変更される場合があります。
トレーダーは、取引を行う前に、各業者の公式サイトなどで最新の情報を確認することをおすすめします。
海外FXロスカット水準の低いおすすめの業者ランキング!
1位 Exness|ロスカット水準0%


ロスカット水準 | 最大レバレッジ | マージンコール | |
---|---|---|---|
スタンダード セント | 0% | 無制限(最大21億倍) | 60% |
プロ ゼロ ロースプレッド | 0% | 無制限(最大21億倍) | 30% |
Exnessは、低スプレッドで取引が可能で、ロスカット水準は0%に設定されている為、入金額がゼロになるまで取引をすることができます.



証拠金維持率が30%~60%になるとマージンコールが来るのでロスカット水準に達するまでに充分余裕もあるよ
ゼロカットシステムも採用しているため、口座残高がマイナスになった場合でも、追加の損失が発生することはありません。
また、Exnessは、厳格なリスク管理方針を採用しており、投資家保護に注力していることが特徴です。
さらに、多数の入金方法、高速な出金処理、24時間体制のサポートなど、利便性の高いサービスを提供しています。
2位 iFOREX|ロスカット水準0%


ロスカット水準 | 最大レバレッジ | マージンコール |
---|---|---|
0% | 400倍 | 0.25% |
iFOREXは、Exness同様に、ロスカット水準を0%に設定している為、入金額がゼロになるまで取引をすることができます。
ロスカット水準0%なので損失が発生しても自動的にポジションが決済されずにギリギリまでポジションを持ち続けることができます。
その為、市場が回復した場合に利益を最大化することができます。
さらに、万が一、証拠金がマイナスになったとしてもiFOREXではゼロカットシステムを採用している為、マイナス残高になる可能性は一切ありません。
iFOREXは、証拠金残高の0.25%のところでマージンコールが来るように設定されています。
そのため、ロスカットギリギリでマージンコールが来てしますのでその点は、少し難点です。



マージンコールにはあまり期待しないようにしてね!



証拠金維持率を定期的にチェックしよう
一発逆転を狙うならiFOREXで口座開設することをおすすめします。
3位 HFM|ロスカット水準10%~20%


口座タイプ | ロスカット水準 | 最大レバレッジ | マージンコール |
---|---|---|---|
マイクロ口座 | 10% | 1000倍 | 40% |
プレミアム口座 ゼロスプレッド口座 | 20% | 1000倍 | 50% |
HFM(旧Hotforex)のロスカット水準は、10%~20%で口座タイプによって設定が違います。
マイクロ口座は、ロスカット水準が10%
プレミアム口座とゼロスプレッド口座は20%
に設定されており、マイクロ口座に限っては、Exness、iFOREXに次いで低い水準です。
4位 XM|ロスカット水準20%


ロスカット水準 | 最大レバレッジ | マージンコール |
---|---|---|
20% | 1000倍 | 50% |
XMは、ロスカット水準が20%と比較的低めの設定となっています。
トレーダーは自己資金以上の資金を取引に投入することができ、証拠金維持率が20%未満になると、自動的にポジションが決済されるため、追加の損失を抑えることができます。



証拠金維持率が「50%以下」になるとマージンコールが起こるようになっているよ
XMでは、低スプレッドや豊富な取引ツール、入出金に関する様々な方法など、優れたトレード環境を提供しています。
また、利用者に対するサポートも充実しており、初心者から上級者まで幅広いトレーダーに対応しています。
さらに、様々なトレードコンテストやボーナスプログラムを実施しており、利用者のトレードをサポートしています。
5位 GEMFOREX|ロスカット水準20%


GEMFOREXは、国内外の取引所や金融機関と連携している日本発の海外FX業者です。
GEMFOREXは、初心者から上級者まで幅広いトレーダーに対応したトレード環境を提供しています。
ロスカット水準は、通常100%となっていますが、ハイレバレッジ取引を行う場合は、70%、30%、10%、5%の5段階に設定することが可能です。
また、GEMFOREXでは、ユーザーサポートの充実や豊富なキャンペーンなど、トレーダーの利便性を追求する姿勢が評価されています。
6位 FXGT|ロスカット水準20%


FXGTは、海外FX業者の中でも安全性が高く、トレード環境に優れた注目のブローカーです。
ロスカット水準は、20%~40%で口座タイプによって設定が違います。
- スタンダード+口座、ミニ口座、セント口座の場合はロスカット水準が20%、
- FX専用口座、ECN口座、PRO口座の場合は証拠金維持率が40%
に設定されています。
FXGTで取引をした時に、それぞれ20%と40%を下回ってしまうと、強制的にポジションが決済されます。
ハイレバレッジ取引を行う場合でも、この水準を維持しています。
これは、FXGTがリスク管理に力を入れている証拠であり、トレーダーの損失を最小限に抑えることができます。
また、FXGTでは、低スプレッドや高速約定など、トレードに必要な機能を充実させており、優れたトレード環境が提供されています。
さらに、利用者に対するサポートも充実しており、初心者から上級者まで幅広いトレーダーに対応しています。
7位 FBS|ロスカット水準20%


FBSは、ロスカット水準を20%に設定しており、証拠金維持率が100%未満になるとロスカットが発生し、保有ポジションが自動的に決済されます。
また、追証の要求は行っていないため、口座残高がマイナスになることはありません。
FBSは、MT4およびMT5プラットフォームを提供し、スプレッドが狭く、取引手数料が低いことが特徴です。
また、多数の入出金方法を提供し、安全かつ迅速な入出金が可能です。
さらに、24時間365日のサポートを提供しており、初心者から上級者まで幅広いトレーダーに利用されています。
ロスカットとは?


海外FXにおける「ロスカット(loss cut)」とは、トレーダーが設定した損失額に達した場合に自動的にポジションを決済させる仕組みのことです。
つまり、一定の損失を許容する範囲を超えた場合、自動的に損失を抑えるためにポジションを手放す仕組みです。
FXはレバレッジという仕組みを利用した取引であるため、相場が予想とは逆に大きく動いた際に、損失が大きくなります。
そこで、一定の損失が発生した際に、さらなる損失の拡大を防ぐために、強制的に取引を終了させることを「強制ロスカット」と言うのです。



強制ロスカットは、トレーダー自身のリスク管理のために重要なツールよ



海外FX業者によって設定方法やルールが異なるよ



ちなみに、この強制決済ラインのことを「ロスカット水準」もしくは「ロスカットライン」と言うよ!
ロスカット水準(ロスカットライン)とは?
ロスカット水準は各FX業者によって異なりますが、「口座証拠金維持率が〇%に下回ったら強制決済する」という具合に、証拠金維持率を指標にしているのは共通しています。



ロスカット水準は海外FXで使われている用語で、国内FXでは「ロスカット水準」「ロスカットライン」と呼ぶこともあるよ
ロスカット水準は低ければ低いほど、ポジションを長く保つことができる仕組みになっています。



ロスカット水準が高いと、ちょっとした相場の変動でポジションがすぐに決済されてしまうのよ
つまり、ロスカット水準が低ければ低いほど損益の確定も遅くなり負けにくくなるのです。
ロスカットとゼロカットの違い
海外FXにおいて、ロスカットとゼロカットは証拠金維持率が低下し、強制ロスカットが発生する場合の挙動の違いを示します。
ロスカットとは、証拠金維持率が一定の水準以下に低下すると、証拠金不足分の額を強制的に清算してポジションを決済することをいいます。



つまり、ロスカットは一定の証拠金を維持できない場合に発動するってことね
海外FXにおいて、ゼロカットとは、口座の証拠金がマイナスになった場合でもポジションを強制的に決済せず、追証なしで口座の残高がマイナスになることを防ぐシステムのことを指します。
つまり、証拠金維持率が0%未満になった場合でも、追証がなく、口座残高がマイナスになることがなくなるシステムです。



ゼロカットシステムを採用している業者なら、追証を負う必要が無いよ
海外FX業者によっては、ゼロカットを採用している場合がありますが、必ずしも全てのポジションを保有できるわけではないため、リスクがあることを忘れないでください。
海外FXの損益はロスカット水準が影響する!
海外FXの損益には、海外FX業者のロスカットレベルが影響します。
その為、下記に当てはまる方はロスカットによって大幅な損失を出してしまう可能性が高い為充分注意してください!
- 相場が荒れていても気にせずエントリーしてしまう
- FXをギャンブルとして認識している(ハイレバトレード派)
- 損切りが苦手でポジションを持ち続けてしまう
相場が荒れていても気にせずエントリーしてしまう人
ロスカットは値動きの激しい時におきがちですから、そうした相場では無理にエントリーをしないことが鉄則です。
その値動きを逆にチャンスだと捉えてしまい、勢いに乗れれば大儲けだ!と思ってしまうのは、極めて危険と言えるでしょう。
それで長年に渡り利益を出し続けている上級者ならともかく、経験が浅いうちは控えましょう。
ビギナーズラック的に勝てても、いずれは大きな損失を出してしまう可能性があります。
また大きな災害や事件、経済的な波乱があった時なども、エントリーは控えてください。
相場が荒れている時は、チャートが十分落ち着くまで待機しましょう。
海外FXをギャンブルとして認識している人
ロスカット、つまり強制決済は、各ブローカーが定めた基準以上の損失が起こった場合に行われます。
同じ海外FXでも、ブローカーによってどれくらいのロスカットレベルなのかは異なりますが、証拠金維持率が数十%以下になった場合という条件が具体的に設けられているので、ハイレバレッジ、もしくはフルレバレッジで取引するトレーダーは特に注意しなければなりません。
基準が高くても、どうしてもそのFXブローカーで取引を行いたい場合は、レバレッジを下げてトレードする必要があります。
しかし、レバレッジが低いと、当たり前のことなのですが短期間で効率的に資金を増やせなくなってしまうので注意が必要です。
ゼロカット制度が設けられていれば、強制決済が執行されても大きな損失を避けることは可能です。
ですが、強制ロスカット制度の存在は、ハイレバレッジ派にとって厳しい問題なのは間違いありません。
強制ロスカットとは?
先ほど、上記の項目で少しだけ説明しましたが、
強制ロスカットとは、顧客の資金を最低限守るために保持しているポジション(通貨を「買っている」または「売っている」状態)が、一定の水準まで到達した際にブローカー側が強制的にポジションを決済する仕組みのことです。
FXは相場が変動して含み損が大きくなると強制ロスカットが執行され、損失が確定してしまいます。
具体的に強制ロスカットは、各業者が定める証拠金維持率を下回った場合に執行されます。
強制ロスカットはいきなり来るのではなく「マージンコール」と言って、危険水域になるとお知らせが届く仕組みになっています。



証拠金維持率とは、口座精算価値に占めるポジションを維持するために必要な証拠金の割合のことよ



口座開設前にその業者の証拠金維持率を調べておくようにしよう!
また、ロスカットという言葉は損切と混同されることがありますが、FXトレーダーがロスカットという場合、FX会社にポジションを強制決済されることを指すことが一般的です。
損切はトレーダー自身が自分の定めたルールによって、含み損を抱えた状態で決済を実行し、損失を確定させることを指します。
では、強制ロスカットが執行された場合、どうなるのかについて解説していきます。
強制ロスカットが執行された場合どうなる?
大きく分けて以下の3つのことがロスカットが執行されると発生します。
追証がなくなる
強制ロスカットの意義とは、追証を排除することです。
本来であれば、証拠金以上の損失が発生すると、追加証拠金を口座に納めなければなりません。
強制ロスカットをFX業者が行うことで、お客様が返済しきれない負債を背負わなくて良くなります。
ただし、強制ロスカットが間に合わず追証が発生することもあるので、完全には安心できません。
その際は多くの海外FX業者ですと、ゼロカットというシステムもございますのでご参考までに記事を添付しておきますね!


損失が確定してしまう
海外FXにおいて、強制ロスカットが執行されると、ポジションが強制的に決済され、損失が確定します。
通常、海外FX業者は、取引口座の最低証拠金額を維持できなくなった場合、強制ロスカットを実施します。
業者によっては、証拠金維持率が一定以下になった場合にも強制ロスカットを行う場合があります。
強制ロスカットが実行されると、保有しているポジションがマーケット価格で即座に決済されます。
この際には、市場の流動性や注文状況によっては、想定した価格での決済ができない場合があり、約定価格が想定よりも不利な価格で決まることもあります。



だから、強制ロスカットによって損失が発生することは避けらないんだよ…
また、ゼロカットシステムを採用していない一部の業者では、追証が発生する場合もあります。
追証が発生すると、さらに追加の資金を入金しなければならなくなります。



基本的に、ゼロカットシステムを採用していない海外FXは使わないようにしようね
しかし、強制ロスカットが実行されると、追証は発生せず、損失は確定するため、追加の資金を入金する必要がありません。
ポジションを保持し続けられなくなる
海外FXにおいて、強制ロスカットが執行されると、ポジションを保持し続けることができなくなります。
先ほども開設しましたが、強制ロスカットとは、あらかじめ決められたロスカットラインに達した場合、証拠金以上の損失が出ることを防ぐために、ブローカーが自動的にポジションを決済することを指します。
この際、ポジションが保持されるわけではなく、自動決済によってポジションは全てクローズされ、損失が確定します。
また、ポジションを保持し続けるために追加の証拠金を入金することもできません。
強制ロスカットが発生すると、トレーダーは損失を被りますが、それ以上の損失を被らないようになっています。
したがって、トレーダーは十分なリスク管理を行い、適切な証拠金管理を行うことが重要です。
長期的にポジションを保有し続ける手法を採用するなら、強制ロスカットにならないように気をつけましょう。
ロスカット水準が低いメリット
海外FXにおいて、ロスカット水準を低く設定するメリットは、あくまでも理論上の話になりますが、以下のようなものがあります。
- 損失を完全に回避できる
- ポジションを保有し続けることができる
- トレーダー自身がリスク管理を行う必要がない
- スキャルピング取引がやり易い
損失を完全に回避できる
ロスカット水準を0%に設定すれば、一度も損失を被ることなく、トレーダーが想定する取引を継続することができます。
ただし、これはあくまでも理論上の話であり、実際には市場の変動によって損失が発生することがあります。
ポジションを保有し続けることができる
海外FXにおいて、ロスカット水準を0%に設定するメリットの一つとして、ポジションを保有し続けることができるという点が挙げられます。
一般的に、ロスカット水準を設定している場合、その水準に達した時点で自動的にポジションが決済されてしまいます。
しかし、ロスカット水準を0%に設定することで、ポジションを保有し続けることができます。
このため、ポジションを長期間保有するトレーダーにとっては、ロスカット水準を0%に設定することが有利となることがあります。
ただし、市場の変動によっては損失が発生する可能性があるため、トレーダーは十分なリスク管理を行う必要があります。
トレーダー自身がリスク管理を行う必要がない
ロスカット水準を0%に設定すれば、トレーダー自身がリスク管理を行う必要がありません。
しかし、実際には市場の変動によって損失が発生することがありますので、リスク管理を怠ってはいけません。
また、ロスカット水準を0%に設定する場合は、高いレバレッジをかけないなど、慎重に取引を行う必要があります。
ロスカット水準が低いデメリット
- ポジションを保有し続けることによる損失が発生する可能性がある
- リスク管理を行わなければならない
- 心理的負担が増大する
- ハイレバレッジトレードのリスクが上がる
ポジションを保有し続けることによる損失が発生する可能性がある
海外FXにおいて、ロスカット水準が低い場合は、ポジションを保有し続けることによる損失が発生する可能性があります。
これは、市場の変動によって必要な保証金額が増え、リスクが高くなるためです。
また、ポジションを保有する期間が長くなる場合もあります。
そのため、ロスカット水準が低い場合は、市場の状況や自身の投資スタイルなどを考慮して、適切なポジションサイズやリスク管理を行うことが重要です。
リスク管理を行わなければならない
ロスカット水準が低い場合は、リスク管理をしっかりと行わなければなりません。
市場の変動によって、保有しているポジションの損失が急激に拡大することがあります。
そのため、トレーダーは、ポジションサイズや取引スタイル、リスク許容度を考慮して、慎重に投資判断を行う必要があります。
また、ロスカット水準を設定する際には、予想される市場の変動幅やリスクを十分に考慮し、適切な設定を行うことが重要です。
心理的負担が増大する
ロスカット水準が低い場合、市場の変動によってポジションを損失を出してしまう可能性が高くなるため、トレーダーの心理的不安が増大することがあります。
そのため、トレーダーは、自身のリスク許容度に合わせたロスカット水準を設定することで、不安を軽減することができます。
また、取引の過程で感情に左右されないように、トレードプランを立て、計画通りに実行することも重要です。
ハイレバレッジトレードのリスクが上がる
ロスカット水準が低い場合、市場の変動が大きい場合には、ポジションを維持するために必要な保証金額が増えるため、リスクが高くなります。
また、ポジションを保有する期間が長くなる場合もあります。
証拠金維持率(ロスカットレベル)の計算方法
海外FXにおいて、証拠金維持率は「ロスカットレベル」「ロスカット率」とも呼ばれます。
ロスカットレベルは、口座の証拠金額がどの程度減少すると、ポジションが強制的に決済されるかを示す値です。



証拠金維持率は業社によって違うけど、国内FXと海外FXでは、海外FXの方が、ロスカットレベルが低い傾向にあるよ



つまり、海外FX業者のほうが比較的、強制ロスカットされにくいってことね!
証拠金維持率(ロスカットレベル)の計算式は以下の通りです。
ここで、「総証拠金」とは、口座に入金されている全ての証拠金の合計額、「必要証拠金」とは、保有しているポジションの証拠金維持率に基づいて計算される必要最低証拠金の金額です。
証拠金維持率が低下し、ロスカットレベルに達すると、ポジションは自動的に強制決済されます。
ロスカットレベルは、各海外FX業者によって異なるため、口座開設前に確認することが重要です。
証拠金維持率は大きいほど安心
証拠金維持率は、必要証拠金と有効証拠金の比率です。
式としては「有効証拠金 ÷ 必要証拠金」となり、意味的としては「時価資産 ÷ 投資額(×100%)」となります。
この数字が大きいほど、手持ちの資産に余裕があることになり、ロスカットされる危機は遠ざかるのです。



損失が増えて時価資産を減らしていくと、証拠金維持率の数字は悪くなっていくよ!
大元の入金額が大きければ、多少の損失が出ても資産自体には余裕があるので、いきなり危機が訪れることはありません。
しかし入金額の多くをトレードに注ぎ込んだ場合、少しの含み損で資金が一気に削れてしまいます。
10万円を入金し、うち1万円を投資に当てた場合の例



1ドル100円の時にレバレッジ1,000倍で10万ドルを購入!
ですが、1ドル99.8円に価値が下がっってしまったとします。



そうなると、0.1円の下げで生まれる損失は、2万円!?…
投資額以上の損失を出してはいますが、口座に資金があるので切迫はしていません。
時価資産は、「10万円 – 2万円 = 8万円」となり、簡易計算で「8万円 ÷ 1万円 = 証拠金維持率は約800%」となります。
(厳密には必要証拠金が20円、低くなっています)
しかし口座への入金額が3万円だったら、時価資産は、3万円 – 2万円 = 1万円となり、証拠金維持率は約100%となってしまうのです。
海外FX業社の証拠金維持率が低い理由
海外FX業者の証拠金維持率が低い理由には、下記のようなの要因があります。
- ハイレバレッジ取引を提供している為
- 海外FX業界が競争力のある市場である為
- 需要に合わせた証拠金維持率の設定をしている為
以上のような要因があるため、海外FX業者の証拠金維持率が低い場合があります。
しかし、証拠金維持率が低いからといって、その業者が信頼できないというわけではありません。
トレーダーは、自身のトレードスタイルに合わせて業者を選ぶことが重要です。
ハイレバレッジ取引を提供している為
海外FX業者の多くは、ハイレバレッジ取引を提供しています。
ハイレバレッジ取引とは、少額の証拠金で大きな取引をすることができる仕組みです。
そのため、証拠金維持率が低く設定されている場合でも、大きなポジションを持つことができます。
しかし、ハイレバレッジ取引はリスクが高いため、トレーダーが資金を失う可能性が高くなります。
海外FX業界が競争力のある市場である為
海外FX業界は、競争力のある市場であり、新規参入業者が増えています。
そのため、業者同士が競争し、証拠金維持率を低く設定することで、顧客を引き付けようとしている場合があります。
需要に合わせた証拠金維持率の設定をしている為
海外FX業者は、顧客の需要に合わせて証拠金維持率を設定することがあります。
顧客がリスクを取る傾向がある場合、証拠金維持率を低く設定して、大きなポジションを取ることができるようにしています。
一方、顧客がリスクを回避する傾向がある場合、証拠金維持率を高く設定して、リスクを最小限に抑えるようにしています。
強制ロスカット発生を予防する方法
強制的にロスカットされてしまうとしても、それを未然に防ぐ方法もあります。
強制ロスカットされにくくする方法として挙げられるのが次の3つの方法です。
これらの方法について詳しく説明していきます。
レバレッジをかけすぎない
レバレッジを高くすると、ロスカットの基準となる証拠金率が下がるため、ロスカットが発動されやすくなります。
ですから、強制ロスカットを回避する方法としてすぐに実践できる方法は、レバレッジを低くすることです。
基本的にレバレッジをかければかけるほど証拠金維持率は下がり、ロスカットの危険性が高まります。
そのため、重要なのは「レバレッジをかけすぎない」ことなのです。
レバレッジを低くすれば、必然的に値動きによるロスカットのリスクは下がります。
その為初心者なら、まずは2倍程度のレバレッジから取引を始めることをおすすめします!
損切りを徹底する
損切りを徹底することは、強制ロスカットを回避できるだけでなく、FXの勝率を上げることにもつながります。
そして、その場で判断して損切するのが苦手なのであれば、損切ルールを設けることも一つの手段です。
そうすることによってロスカットを防ぐことに繋がります。
人間は「損をしたくない」という気持ちが強く働くからこそ、「あのとき切り上げとけばよかった~」などという失敗を起こしがちです。
だからこそ、「ここまできたら絶対に決済する」という自分なりの判断基準として、損切ルールを設けておくことがとても重要なのです。
損切ルールには、「含み損が〇万円に達したら損切」「含み損が残高に対して〇%になったら損切」など人によって様々です。
また、少し慣れてきたら「直近の安値を下回ったら損切」など相場に合わせた損切ルールを設けるのもいいでしょう。
損切のルールなんてものは本当に何でもいいのです。別にこれじゃないとダメ!だとか当サイトからいえることは何もありません。
損切で大切なのは、損切ルールを厳格に守ることです。
小さな取引でも厳格に損切ルールを守ることを徹底していれば、大きな金額が動く取引でも、冷静に損切の決断を下すことができます。
損切ルールを設けることは、「ロスカットが間に合わないパターン」を回避する方法としても効果的です。
ロスカットは必ずしも瞬時に行われるものではありません。
そこで、損切ルールを設けることで、ロスカットに頼らず自分自身でリスクコントロールができるようになります。
スキャルピングを駆使する
ロスカットのリスクを下げることができる取引の手法のひとつにスキャルピングがあります。
スキャルピングとは、たった数秒から数分間のうちに取引を行い、それを繰り返すことで利益を得る取引法です。
短期間での取引のため、もちろん利益は薄くなります。
しかし、その分大幅な損失のリスクも低くなるのです。
このようにスキャルピングであれば大幅な損失を受けるリスクを低くすることができるため、強制ロスカットを避けることのできる手段の一つと言えるでしょう。
ロスカットを回避する確実な方法
ロスカットは損失の拡大を回避して資金を守るための制度です。
ただし、強制決済であることから結果的に意図しないトレードになってしまうケースもあるでしょう。
ここでは長期投資など何らかの理由であえてロスカットを避けたいときの方法を紹介します。
保証金(証拠金と同義)を追加入金する


保証金を追加入金することで、有効比率(=有効評価額÷必要保証金額)が高まりロスカットを回避できます。
ただし、その後も不利な方向へ相場が動けば、有効比率が低くなり最終的にはロスカットをされてしまいます。
明確な理由や戦略もなくただ資金を追加入金するのはおすすめできません。
初心者の方は追加入金をするのではなく、低レバレッジでリスクを抑えた取引を行うことが大切です。
保有ポジションの一部を決済する


いくつもポジションを保有している場合は、一部のポジションを決済することで有効比率を一時的に高めロスカットを避けることができます。
ただし、こちらも不利な方向へ相場が動けば、有効比率が低くなり最終的にはロスカットをされてしまいます。
そのため、含み損のポジションをいつまでも保有するのではなく、一定の損失を出したら速やかに損切りを検討しましょう。
また、含み損のポジションを持ち続けてしまうと、次の取引チャンスが来た時に資金不足で取引ができないということにも繋がります。
機会損失を出さないためにも、素早く損切りを行い次の取引チャンスを待つことをおすすめします。
ロスカットに関するよくある質問
- ロスカットされるタイミングはいつですか?
-
FX業者によってタイミングは異なり、同じ業者でも口座によって異なることもあります。
通常、リアルタイムに近い頻度で証拠金維持率がチェックされ、数値が規定を割り込んだ時点ですぐに執行されるのが一般的です。
また、数値が規定を割り込んだ翌営業日に、まとめて執行されるケースもあります。
この場合、それまでに追加入金をして証拠金維持率を回復させれば、ロスカットされずに済むのがメリットです。
それ以外では、特定の時刻にまとめて証拠金維持率がチェックされ、数値が規定を割り込んでいたらすぐに執行されるパターンもあります。
- ロスカットに手数料はかかりますか?
-
通常、ロスカットで手数料が発生することはありません。
- ロスカットとは何ですか?
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ロスカットとは、お客様の損失額が一定水準に達した際、損失が更に拡大することを防ぐ目的で 取引システムが自動的に取引を終了させる機能です。
ロスカット条件に達すると、すべての保有ポジションが決済され、 未約定の指値注文等もすべて取り消されます。
- ロスカットにならないためにはどうすればいいですか?
-
ロスカットは、口座資産に評価損益を加えた有効証拠金が、ロスカット値を下回ると執行されます。
ロスカットを避けるには、なるべく口座資産に余裕を持ってお取引ください。
有効証拠金は「口座資産+評価損益-出金依頼」で計算できるよ
- ロスカットと損切りの違いは何ですか?
-
ロスカットはFX会社が顧客の資金を守るために強制的に行う決済のことであり、損切りは自らが行う決済方法です。決済という点では同じですが、実際は全くの別物です。
- 窓を開けて始まったときにロスカットされるとどうなりますか?
-
月曜の朝などシステムメンテナンス後に窓を開けて相場が始まることがあります。
このような状況でロスカットされた場合は、預けた保証金以上の損失を出して追加で損金を支払わなければならない可能性があります。
まとめ


それでは、今回紹介した強制ロスカットを避けるための3つの方法をまとめました。
- レバレッジをかけすぎない
- 損切を徹底する
- スキャルピングを駆使する
強制ロスカットが発動することで、これまで含み損だったものが、一気に損失に変わってしまいます。
一方で、強制ロスカットは取引をしているお客様に、借金を作らせないようにするためのシステムでもあります。
物事には二面性があり、全てが優れているものはありません。
この記事を読んで、強制ロスカットをしっかりと理解し、FX取引を行う際の参考にしていただければ幸いです。
当サイトおすすめの海外FX業者も掲載しておきますので、まずはデモ口座で取引を始めてみるのもイメージが湧いて良いかもしれませんね!
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