原油を中心とした産業構造は、少なくとも「今世紀中は変わることはない」と言われています。
そのため、原油は資産価値が高いとされ、取引の対象となっています。

ちなみに、原油の価格決定は原油の一大消費地であるアメリカがイニシアチブを握っています!
XMでも原油の取引は可能で、XMの公式サイトでは原油の売買トレンドを確認することもできます。
そこで今回は、XMで原油取引をする際の基礎知識や押さえておくべきポイントを分かりやすく解説します。
XMの原油取引に関する4つの基礎知識


XMで原油及びエネルギー関連銘柄を取引する際には、以下のことを覚えておきましょう。
産油地による原油商品の違いと価格
XMで取り扱う原油関連商品は5つありますが、それぞれ産地も価格も異なります。



ちなみに、原油は産出地により成分も化学式も異なるので、産油コストに加えて、精製コストなども想定して値段が取引されます。
それぞれの原油について詳しく解説します。
OIL○○○00(WTI ニューヨーク原油先物)
OIL〇〇〇00は、「WTI」と呼ばれる原油を原資産にした商品です。
WTIとは、ウエストテキサスインターメディエトの略で、主にアメリカの西テキサス(テキサス州、ルイジアナ州、ノースダコタ州)でとれる軽質油のことです。
他の石油に比べて、硫黄分が少なく、「ガソリンや灯油への精製に向いている」と言われています。



XMでの表記は「OIL」!
OILの取引は先物なので、OILの後ろに決済される月と西暦年下2桁が表示されています。
この銘柄は、ニューヨークマーカンタイル取引所で取引され、世界最大の原油消費国のアメリカで使用される原油です。
そのため、注目度が高く、世界の原油価格はWTI原油価格をベンチマークにして決められます。
OILMN○○○00(WTI ニューヨーク原油先物ミニ)
こちらは、先ほどのOIL先物(WTI原油)を1ロット10バレルで取引できる原油先物になります。
取引ロット自体を下げることで、XMでは必要証拠金が数百円の取引も可能です。
BRENT○○○00(ロンドン原油先物)
ブレント原油とは、イギリスとノルウェーの北海にあるブレンド油田、オセバーグ油田、エコフィスク油田、フォーティーズ油田などの15か所の油田で取れる原油の総称です。
BRENT○○○00(ロンドン原油先物)は、ブレンド原油を原資産にした先物商品で、ロンドン商品先物取引所で取引されています。



WTIとブレンド原油は似た性質の「軽質油」ですが、価格が異なるのは供給コストを考慮しているかだよ~
現在、ブレンド原油の価格がWTIよりも高いですが、これは、ブレンド原油が海底油田で、「輸送コストがかからないため」といわれています。
GSOIL○○○00(ロンドン軽油先物)
GSOIL○○○00は、精製後の軽油を原資産とした先物商品です。
値動きはWTIやBRENTとほぼ同じですが、精製後の価格なので10倍ほど高いです。
また、決済月も他の原油先物商品と異なるので注意しましょう。
NGAS○○○00(液化天然ガス)
NGAS○○○00は、主にロシアを主原産国とする天然ガスを原資産とした先物商品です。
ロシア以外では、中東や北欧でも産出されますが、ロシアの輸出額が圧倒的に多く、そのため、政治的な理由で価格が左右されるという地政学リスクを抱えています。
NGAS○○○00(液化天然ガス)は、ニューヨークマーカンタイル取引所で取引されるので、決済月は原油と同じです。
XM原油の取引時間
原油は、平日ならほぼ24時間取引できますが、休場時間があります。
商品ごとに、開場時間にずれがあるので、以下にまとめておきます。
銘柄名 | 取引時間 |
---|---|
OILとOIL(MN) | 日本時間7:05~翌5:55 |
BRENT | 日本時間9:55~翌6:55 |
GSOIL | 日本時間10:05~翌6:55 |
NGAS | 日本時間7:05~翌5:55 |
サマータイム時は、それぞれ上記より1時間ずつ早くなります。
また、金曜日の閉場(日本では土曜日の早朝)は平日よりも繰り上がり、それぞれ45分ずつ早く閉場します。



取引時間をMT4で確認する方法をご紹介します!
まず、MT4の気配値の銘柄上で右クリックします。


メニューの中に「仕様」をクリックすると、以下のように直近1週間の取引時間が確認できます。





年末年始や欧米の休日などはイレギュラーになりますが、XMからお知らせがあるので確認しましょう!
原油取引の証拠金の計算方法
XMのWTI原油の必要証拠金率は1.5%です。
必要証拠金を求める計算式は次の通りです。
計算式
必要証拠金=ロット数✕コントラクトサイズ✕オープン価格✕証拠金率
コントラクトサイズとは、1ロットにおける取引単位のことで、それぞれの商品によって異なります。



WTI原油の場合は「1ロット=100バレル」よ!
オープン価格とは、現在価格のことです。
価格にはBID値とASK値がありますが、ロングの場合はBID値、ショートの場合はASK値が現在価格になります。
では、WTI原油がオープン価格50USドルだった場合に3ロット取引したと想定して、実際に計算してみましょう。
⇨ 3ロット✕100バレル(コントラクトサイズ)✕50USドル(オープン価格)✕0.015(証拠金率)
計算の結果、証拠金は225ドル(日本円で約25,000円)となります。
原油先物の限月・SQ日の確認方法
先物取引の場合、決済日を迎えると自動的に決済されます。
なお、各商品名を見れば決済月が確認できます。
例えば、「OILMAR20」の場合、MAR⇨3月/20⇨2020年で、2020年の3月が決済日となります。



決済日は、決定次第、XMの公式サイトで公開されます!
詳しくは、公式サイトの「取引商品」→「エネルギ-」→「カレンダー」で確認することができます。
オープン
商品の発売日。XMでの原油先物は、発売日からおよそ2ヵ月先に期限日を迎えます。
クローズ
商品の売買停止日。この日を境にMT4のチャートにも表示されなくなり、売買もできなくなるので注意が必要です。
満期
商品の満期日(自動決済日)。WTI原油先物の決済日は、だいたい月の中旬になることが多いようです。
XMの原油取引にも影響大!原油価格が変動する5大要因
XM内の原油売買トレンドは、ほぼ世界の原油相場を反映していますが、一般的に「原油売買のトレンドを掴むのは難しい」とされています。
そのため、ここでは、原油価格に大きな影響力があるとされる要因をご紹介します。


これらの要素に加えて、近年では、『投機筋(ヘッジファンド)の動向』も大きな影響を与えています。
また、近年では、原油は『ボラティリティの高さ』で注目を集めています。
例えば、リーマンショック(2007年~2009年)の際には、2007年から2008年5月にかけて、株価安によって株式市場から資金が流出し、原油先物市場に資金が大量に流入しました。
さらに、2008年6月から2009年には、全世界的な金融不安から原油市場からも資金が流出しました。



これら2つの大きな社会情勢の波に直面し、原油価格は大暴落を起こしたのよね
2014年以降は、アメリカのシェールガス革命の影響を受け、原油価格は低迷しました。
このように、原油価格の乱高下は、実需筋というよりも、ヘッジファンドの影響を強く受けているといえます。
実際、市場参加者の内訳をみても、ファンドが5割近くを占めています!
そのため、原油市場に参入するなら、個人投資家は「圧倒的なマイナープレイヤー」であることを意識しておきましょう。
原油取引は、リスクを限定し、ボラティリティに耐えつつトレンドの波に乗る必要があるので、一般的に「玄人が好む」ともいわれています。



つまり、投資経験の浅い個人投資家が参入するなら、個人投資家に適した取引条件を提供している業者を選ぶべきということね!



そういうこと!ちなみに、XMなら追証やスワップもなく、余計なコストを支払わなくて済むからおすすめだよ!
そこで、XMが提供している個人投資家の原油取引の条件を次章以降詳しく見ていきましょう。
XMで原油取引する際の損益計算


XMで原油取引する際は、レバレッジを最大66.6倍までかけられます。
そのため、証拠金も原油取引では、100バレルにつき1万円ほどしかかかりません。
では、損益のほうはどうでしょう?
原油取引の損益の計算方法は次の通りです。
計算式
取引損益(米ドル)=エントリー時との差額✕取引量



原油価格が61.78ドルの時に買いでエントリーし、62.36ドルに値上がりした際に決済したと想定して、実際に計算してみましょう!
⇨ 差額0.58ドル✕100バレル=58ドル
当日のドル円のレートが1ドル=110円だとすると、58ドル✕110円=6,380円となります。



XMの原油取引は、スワップや手数料がかからないから損益を簡単に算出できるね!
XMで原油取引をするメリット


続いて、XMで原油取引するメリットについて考えてみましょう。
XMで原油取引する主なメリットは次の2つです。



それぞれ詳しく解説していきます!
追証なしで損失リスクを限定できる
XMで原油取引する最大のメリットは、追証なしでリスクを限定できることです。
先ほどもお話しした通り、原油取引はボラティリティの高い取引です。
そのため、損失リスクを限定することが重要になってきます。
事前に損切ラインをしっかりと設定することが大切ですが、XMの場合は、含み損が想定以上に膨らんで口座残高がマイナスになっても、ゼロカットシステムにより、XM側がマイナスを補てんしてくれるので追証がありません。
ゼロカットシステムとは、口座残高以上の損失が出た場合、口座残高がマイナスになっていても、ゼロにリセットされるサービスです。
追証とは、追加証拠金のことですが、証拠金維持率が100%以上でないと、国内の業者の場合は必ず追証が発生します。



XMの場合、証拠金維持率が50%でマージンコール(顧客への通知)がかかり、20%以下で強制ロスカットになるわよ
では、XMのゼロカットシステムで実際に損失リスクをどれだけ限定できるのでしょうか?
100バレル買いで入って5ドル暴落したと仮定すると次のようになります。
レバレッジ(最低必要証拠金) | 含み損 | 追加証拠金 | |
---|---|---|---|
国内A社 | レバレッジ10倍(5万円) | -5万円 | 追証4.5万円 |
XM | レバレッジ66.6(8,600円) | -6,800円 | 追証なし 強制ロスカットで確定損失 |
※ 口座内残高は必要証拠金のみと仮定



XMなら、かなり損失を限定できるのね



ゼロカットシステムのおかげで、トレーダーはマイナス分を支払う義務が発生しないからね!
ハイレバレッジで証拠金損失リスクを限定できる
ハイレバレッジと聞いただけで、「危ない取引なんじゃないか?」と思う方もいるでしょう。
しかし、レバレッジに関しては、必要証拠金や最低取引ロットなどと合わせて、総合的にみていくことが重要です。
例えば、原油価格が50ドルの場合、国内証券会社と国内先物会社とXMで必要な初期資金を比較すると、次のようになります。
最低取引単位 | 最低必要証拠金 | レバレッジ | |
---|---|---|---|
国内A証券 (東京原油先物) | 50キロリットル | 18万円 | 10倍 |
国内B先物会社 (WTI原油先物) | 1,000バレル | 約50万円 | 10倍 |
XM (WTI原油先物ミニ) | 10バレル | 約860円 | 66.6倍 |
このように、ハイレバレッジをかけることの魅力は、『初期資金を抑えられる』ことにあります。
XMの原油取引条件を他の海外FX業者を比較


XMで原油取引するメリットをさらに理解していただくために、次の4点で他の海外FX業者と比較してみましょう。
マイナススワップの有無
原油は、トレンドが出やすい商品なので、一度トレンドが出たら、長期保有するほうが利益を伸ばしやすいです。
長期保有する際に気をつけたいのが「スワップ」です。
スワップとは、ポジション保有一日ごとに発生する金利のことです。



原油取引では、売りでも買いでもマイナススワップがつくことが多いです!
これに関しては、ポジション維持のためのファイナンシャルチャージ(利息)と説明されたりもしますが、トレーダーにとってはコスト以外の何物でもありませんよね?
しかし、XMの原油取引ではスワップが発生することはありません。
スプレッド
売値と買値の価格差のことを「スプレッド」といい、トレードをする際の『手数料』となります。
また、スプレッドは業者ごとに異なります。



当然ですが、トレーダーにとってスプレッドは狭いほうが有利よね
原油取引については、値動きが激しいので、約定力がある&スプレッドが狭い会社を選ぶことが有利にトレードをする上で重要になります。
原油取引ができる海外業者とXMのスプレッドとスワップを一覧にすると次の通りです。
会社名 | スプレッド | スワップポイント(単位:USD) |
---|---|---|
XM | 0.05USD | なし |
AXIORY | 0.04USD | ロング-0.67/ショート-0.11 |
TITAN | 0.069USD | ロング-3.26/ショート-0.66 |
FXDD | 0.08USD | ロング-7.59/ショート-17.79 |
HotForex | 0.03USD | ロング-1.8/ショート-1.8 |
スプレッドとスワップの兼ね合いを見ても、XMが魅力的であることが分かると思います。
なお、土日分のスワップは、週半ばにロールオーバーするので、その日(水曜日が多い)は3倍のスワップポイントが差し引かれます。
最低必要証拠金(最大レバレッジ)
続いて、最低必要証拠金を比較してみましょう。
会社名 | 最低必要証拠金 | 最小取引単位とレバレッジ |
---|---|---|
XM | 860円 | 10barrels 66.6倍 |
AXIORY | 約28万円 | 100barrels 20倍 |
TITAN | 550円 | 10barrels 100倍 |
FXDD | 55円 | 1barrels 100倍 |
HotForex | 50$(日本円で5500円) | 100barrels 100倍 |
※HotForexは円建て口座がないため、ドル表示をしています。
レバレッジは、資金効率を上げることができますが、あまりハイレバレッジにすると、ちょっとの値動きでも資金が吹き飛んでしまいます。
その点、XMのレバレッジと最低必要証拠金のバランスは、他社と比較しても良いといえるでしょう。
まとめ
原油はボラティリティが高く、その凄まじさはマイナー通貨と同じくらいです。
そのため、トレードする際には細心の注意を払う必要がありますが、大きな利益を狙うことができる商品でもあります。



もし、マイナー通貨で利益を上げられる人は、ぜひ原油取引も視野に入れてみるといいでしょう!
なお、原油取引を始めるには、XMに口座を開設する必要があります。
今なら口座開設ボーナスも13,000円分受け取れるのでおすすめです!
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