【EAの意外なデメリットも】FX自動売買をおすすめしない理由とは？

この記事では、「FX自動売買をおすすめしない理由」について解説します

こんにちは、
FX自動売買で生計を立てているアルファです

FXの自動売買は、FX投資にあまり時間が割けない人にとって魅力的な仕組みであるため、関心を持つ人が増えています

しかし、すべての人にFX自動売買が向いているわけではありません

そこで今回は、FX自動売買に向いていない理由や、おすすめしない人の特徴、またFX自動売買の意外なデメリットを紹介します

また、信用してもよいFX自動売買の特徴についても自分なりの意見を書いていこうと思います

FX自動売買をおすすめしない理由

FX自動売買は稼働している限り、ロジックに基づき自動で取引してくれる画期的なツールです。しかし、FX自動売買には欠点もあります

市場の変化に対応しにくい

FX自動売買システムは、プロの投資家の取引をリアルタイムでコピーするコピートレード（別名、ミラートレード）と異なり突発的なニュースや市場のボラティリティの変化には対応しづらいことがあります。その結果、期待通りのパフォーマンスを発揮しない場合があります

VPSが必要で初期コストがかかる

FX自動売買はMT4やMT5といった取引プラットフォームにFX自動売買システム（EA）を設置して稼働させるのですが、取引プラットフォームが開いているときにしか稼働しません。よってPCの電源を常にONにしておく必要があるのです

しかし、ポジションをもった状態のときにいつの間にかPCの電源がOFFになってしまうと、ポジションが決済されないままズルズルと強制ロスカットされる可能性があります

そこでFX自動売買にはVPS（仮想サーバー）上に取引プラットフォームをダウンロードしてFX自動売買を稼働させるのが一般的です

VPSは月1,000円程度から契約できますが、FX自動売買初心者の方にはややハードルと感じる方もいるためFX自動売買のデメリットといえるでしょう

FX自動売買おすすめランキングではVPSが不要なFX自動売買システムもご紹介しています

完全放置ではない

FX自動売買というと完全放置で稼げるというイメージがありますが、実はそうではありません。というのも、FX自動売買には資金管理が必要不可欠だからです

FX自動売買は利益がでたら最低でも3日に1回は別口座へ資金移動しなければ破綻したときにすべての利益がなくなってしまうため完全放置をイメージしている場合はおすすめしません

心理的な学びが得られない

FX自動売買はシステムが勝手に取引してくれるがゆえに心理的な学びが得られないというデメリットがあります。裁量トレードは、市場の動向を理解し、自分の判断力を磨く機会を提供しますが、自動売買はこれを代替できません

このようにFX自動売買は便利で効率的なツールになり得ますが、上記のようなリスクを理解し、慎重に導入を検討する必要があります。裁量トレードとの併用や、信頼できるFX自動売買システムの選定、リスク管理の徹底が重要です

FX自動売買システムを利用するならこれらのデメリットを理解したうえで検討してください

FXで自動売買をおすすめしない人の特徴

またｍFX自動売買システムは魅力的ですが、誰にとっても最適なわけではありません

とくに、これから紹介するような特徴に当てはまる人は、自動売買を選択する前に慎重に検討することをおすすめします

安易な気持ちで始めると、期待した結果を得られないばかりか、大きな損失を被る可能性も考えられるからです

ここでは、FX自動売買がおすすめできない人の特徴を3つ見てみます

十分な資金が用意できない人

十分な資金がない人には、FX自動売買はおすすめできません

その理由はシンプルで、FX自動売買は裁量トレードよりも多くのポジションを保有する可能性が高いため、必然的に多くの資金が必要となるからです。少ない資金で多くのポジションを持つと、わずかな価格変動で大きな損失を被る可能性があります

また、損失を回復するために無理な取引をしてしまい、さらに損失を拡大させてしまうかもしれません。十分な資金があれば、このようなリスクを減らし、安定した運用を目指せます

具体的には、最低でも20万円、できれば50万円以上の資金を用意することが望ましいです。資金が多いほど、多くのポジションを保有でき、利益を出しやすい傾向にあります

また、複数のFX自動売買システムを運用してリスクヘッジすることも可能になります。十分な資金がないままFX自動売買を行うことは、非常にリスクが高いと言えるでしょう

一度に大きく稼ごうと思っている人

一度に大きく稼ぎたいと考えている人には、FX自動売買はおすすめできません

FX自動売買は、長期的な視点でコツコツと利益を積み上げていく投資手法であり、手持ちの資金が一気に倍になるような投資手法ではないからです

YouTubeやXでは1日30万円などといったインパクト大なサムネイルが横行していますが、大体はデモ口座で調子がよかったときだけを切り取って紹介しているので…（小声）

FX自動売買は、少額の利益を小刻みに積み上げて増やしていく、低リスク低リターンを前提とした投資スタイルです

例えば、100万円を運用して年間10万円の利益が出れば、年利10%となりますが、これだけの利益を出せればFX自動売買では十分優秀な成績と判断できます

FX自動売買は、手持ちの資金がに倍になるわけではありません

FX自動売買で短期的に大きな利益を狙って、無理なロットで取引を行うと、その分リスクが大きくなってしまいます。短期的に大きな利益を望むのであれば、FX自動売買ではなく、裁量取引を検討すべきでしょう

FX自動売買は、少なくとも1ヶ月以上の運用期間を想定し、コツコツと利益を積み上げていく投資方法として捉えるべきです

完全放置で稼げると思っている人

完全放置で稼げると思っている人は、FX自動売買システムの利用に向いていません

FX自動売買は、システムが自動で取引を行うため一見楽に稼げそうに見えますが、完全放置で稼げると思うのは危険です

FX自動売買は過去の相場データに基づいて設計されているため、予測不能な相場変動に弱く、放置すると大きな損失に繋がる可能性があるからです

例えば、世界的な金融危機や戦争など、過去のデータにないような事態が発生した場合、FX自動売買システムは適切な対応を取ることができず、大きな損失を生み出すかもしれません

実際、数秒・数分単位で相場が大幅に変動する「フラッシュクラッシュ」が発生すると、FX自動売買システムによる対応が間に合わず、大きな損失を出す人がいました

相場の急変がなかったとしても、相場環境は常に変化するため、定期的にロジックの調整や設定の見直しが必要です。必要なFX自動売買システムのメンテナンスを怠ると、パフォーマンスが低下し、損失につながる可能性があります

FX自動売買は、あくまで「自動化による効率化」を目的としたツールであり、「楽して稼げる魔法のツール」ではありません

自動売買であっても、設定変更や相場状況の確認、定期的なパフォーマンスチェックなど、継続的な努力が必要です。そうした努力が苦手であれば、FXの自動売買以外の方法を検討したほうが良いでしょう

FXで自動売買システムを使うデメリット

FXの自動売買は、自分が寝ている間も取引を継続してくれるため、取引の効率をアップさせてくれる便利なツールです

しかし、誰でも簡単に利益が出せる万能ツールというわけではないため、以下のデメリットに注意しなければなりません

ここでは、FX自動売買システムを使う際に注意すべき4つのデメリットについて解説します

高額なツールを売る詐欺がある

FX自動売買の大きなデメリットの一つとして、高額な自動売買ツールを売りつける詐欺の被害が後を絶たないことが挙げられます

手口としては、SNS上で魅力的な人物がFX自動売買ツールで簡単に稼げる様子を演出し、被害者を誘惑します。そして、「このツールを使えば誰でも儲かる」「元本保証」といった誇大広告で、高額なツールの購入を促します

国民生活センターにも多数の相談が寄せられているため、高額なツールを売る詐欺には十分気を付けなければなりません

基本的に「高額なツール≠優秀」であり、無料ツールで十分だと考えています。有料のツールは言葉巧みに借入まで勧められ、購入させられるケースもあるため注意しましょう

設定を間違えて資金を溶かす場合がある

FX自動売買において、設定ミスによる資金の損失は、初心者から経験者まで誰もが陥る可能性のある重大なリスクです。

FX自動売買は、あらかじめ設定したルールに従って取引を行うため、その設定が間違っていると、意図しない取引を繰り返してしまう可能性があるためです

具体例として、あるトレーダーが1ロットで取引するつもりが、誤って10ロットと設定してしまい、想定の10倍のリスクを負ってしまうケースが考えられます。大きすぎるリスクを負ったため、為替レートのわずかな変動で、予想をはるかに超える損失を被るという結果を招くのです

FX自動売買では設定ミスが大きな損失に直結するリスクがあるため、設定内容を十分に理解し、定期的な見直しや適切なリスク管理を行うことが重要です

完全放置では絶対に稼げない

FX自動売買は、システムが自動で取引を行うため一見楽に稼げそうですが、完全放置では絶対に稼げないというデメリットがあります。

なぜなら、為替相場は常に変化しており、一つのプログラムを使い続けることは大変危険だからです

例えば、あるFX自動売買システムが円安トレンドで利益を上げていたとしても、世界情勢の変化などで急に円高トレンドに転換した場合、そのプログラムでは大きな損失を出す可能性があります

相場の変化や重要イベント発生時には、プログラムの動作確認や設定変更など、積極的な対応が求められます。FX自動売買システムはあくまでもツールの一つにすぎません

それに頼りきりになるのではなく、自身のトレードスキルや市場理解を深め、適切なプログラム選択と運用を行うことが、FX自動売買で成功を収めるためには不可欠です

ある程度の証拠金が必要

FX自動売買システムを稼働させるには、ある程度の証拠金が必要です。

FX取引では、実際に売買する通貨を保有するのではなく、証拠金と呼ばれる担保を預け入れることで取引を行います。証拠金は、レバレッジや取引する通貨量によって変動します。FX自動売買では、相場の変動によっては一時的に評価損失が膨らむことがあり、証拠金が不足するとロスカットが執行されてしまいます

例えば、1ドル100円の時に1万ドルの買いポジションを持つ場合、レバレッジ25倍であれば4万円の証拠金が必要となります。しかし、相場が急落し、証拠金維持率が一定以下になるとロスカットが執行され、損失が確定してしまうのです

そのため、ロスカットを防ぎ、安定した運用を行うには、余裕を持った証拠金を用意することが重要になります。FX自動売買は少額からでも始めることができますが、損失リスクを考慮し、余裕資金で運用することが大切です

FX自動売買は本当におすすめできないのか

FX自動売買には賛否両論あり、怪しい商材も多いことから避けるべきという意見も少なくありません。確かに、誇大広告で高額なFX自動売買ツールを売りつけるような悪質業者は後を絶ちません

しかし実際には、適切なツールと信頼できるFX業者を選べば、FX自動売買は十分有効な投資手法となり得ます

ここでは、おすすめできる条件を2つ紹介します

良いFX自動売買ツールならおすすめできる

FX自動売買ツールは、適切に選択すれば投資の有効な手段となります

過去の相場データに基づいて自動的に売買シグナルを発するツールや、設定した損切りラインに達すると自動的にポジションを決済してくれるツールなどを有効活用することで、利益を上げられる可能性を高められるでしょう

ただし、FX自動売買ツールはあくまでも投資をサポートするツールであり、利益を保証するものではありません。利用する際は、ツールの仕組みをよく理解し、自身の投資戦略やリスク許容度に合った設定を行うことが重要です。安易に高収益を期待したり、ツールに頼り切ったりするのではなく、あくまでも自己責任のもとで利用しましょう

信頼できるFX業者ならならおすすめできる

信頼できるFX業者が提供するFX自動売買システムは、FX取引経験が少ない方や、仕事などでトレードに時間を割けない方におすすめできます

金融商品取引業者として金融庁や管轄の財務局などに登録しており、それらの業者が提供するFX自動売買システムは一定の信頼性があると考えられるからです

金融商品取引業者 きんゆうしょうひんとりひきぎょうしゃ

金融商品取引法で規定される金融商品取引業を行うため、金融庁に申請・登録を受けた業者のこと。証券会社、投資信託委託会社、投資顧問会社、金融先物取引業者などがある。

日本証券業協会

大手FX業者の中には、独自のFX自動売買システムを提供している業者もあります。こうした業者が提供するシステムは、過去の膨大な市場データに基づいて開発され、厳正なバックテストとフォワードテストを経ているため、一定の収益性と安定性が確認されています

もちろん、FX自動売買システムを利用したからといって、必ず利益が得られるわけではありませんし、過去の実績が将来の結果を保証するものでもありません。無登録の業者が提供するシステムに比べると、信頼性が高いといえるでしょう

まとめ｜FX自動売買はおすすめ

FX自動売買は、誰にでも適している投資方法ではありません。とくに、十分な資金がない人、短期での大きな利益を期待する人、完全放置で稼げると考える人には向いていません

また、高額な詐欺ツールの存在や、設定ミスによる資金損失のリスクなど、複数のデメリットがあります

しかし、信頼できるFX業者が提供するFX自動売買システムを適切に理解し、継続的な管理を行えば、有効な投資手法となるでしょう