オンラインカジノの勝利金には税金が発生する場合があります。どのようなタイミングで税金が発生するのか、どのように計算して納税額を算出するのかわからない人も多いと思います。
そこで今回は具体例による税金の計算方法や確定申告のやり方、節税対策もまとめて解説しているので「オンラインカジノで発生する税金について知りたい」「オンラインカジノでかかる税金を節約したい」という人はぜひ参考にしてください。
オンラインカジノに税金はかかるの?
オンラインカジノで利益が出た場合、税金がかかるケースがあります。登録するだけで無料で貰うことができる入金不要ボーナスを使えば税金がかかることは殆どありません。
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オンラインカジノで遊ぶ上で勝利金がどのような所得に分類され、いつ税金が発生するのかを知っておく必要があります。
ここでは、オンラインカジノの税金についての基本情報をご紹介します。
オンラインカジノの勝利金は一時所得に分類
オンラインカジノで獲得した勝利金は一時所得に分類されます。一時所得とは国税庁で以下のように定義されています。
一時所得とは、営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の所得で、労務や役務の対価としての性質や資産の譲渡による対価としての性質を有しない一時の所得をいいます。
引用:国税庁
一時所得には懸賞金や生命保険の一時金、競馬や競輪での払戻金などが該当し、オンラインカジノでの勝利金も一時所得として扱われます。
オンラインカジノの税金はいつ発生する?
オンラインカジノの税金は、基本的にアカウント口座から銀行口座へ出金した際に発生します。
したがって、オンラインカジノのアカウントに残している状態や、電子決済口座や仮想通貨ウォレットに残している状態では税金は発生しません。
銀行へ出金した際は取引履歴が記録されるため、銀行口座に出金した時点で税金が発生し得ると考えておきましょう。
オンラインカジノにかかる税金計算方法
具体的な例を用いてオンラインカジノでかかる税金の計算方法をご紹介します。
今回は、給与所得のみで年収500万円の会社員Aさんをモデルに計算してみましょう。
一時所得の計算方法
まずは、Aさんのオンラインカジノにおける年間の一時所得を計算します。一時所得は以下の計算式によって算出します。
参考:国税庁
たとえば、月一回程度でオンラインカジノをプレイするAさんの年間収支が下記だとします。
日付 | 入金(ベット額) | 出金(勝利金) | 収支 |
---|---|---|---|
2月25日 | 20万円 | 60万円 | +40万円 |
4月26日 | 30万円 | 90万円 | +60万円 |
6月25日 | 40万円 | 0万円 | -40万円 |
8月27日 | 10万円 | 60万円 | +50万円 |
10月25日 | 20万円 | 10万円 | -10万円 |
合計 | 120万円 | 220万円 | +100万円 |
このときの「総収入金額」は勝利金を合計した220万円です。「収入を得るために支出した金額」は利益が出た日付の入金額のみを合計して60万円となります。損失が出た際の入金額は支出に含まれないので注意してください。
これらと特別控除額50万円を考慮して、一時所得は以下のようになります。
一時所得=220万円ー60万円ー50万円=110万円
実際の合計収支+100万円から特別控除額を引く訳ではなく、上記のような過程で一時所得は計算されます。
年間収支で計算するのはよくあるミス!正しい収支で一時所得を計算しよう!
一時所得の課税対象額の計算方法
計算した一時所得はそのまま課税対象になる訳ではなく、一時所得額の半分を他の所得と合計した金額が課税対象額になります。
先ほどのAさんの場合は一時所得額が110万円だったので、その半分の55万円が課税対象額です。
所得税の計算方法
最後に、Aさんの所得税を計算してみましょう。
Aさんの所得額は年間給与の500万円と上記の課税対象額を合計して下記のようになります。
所得額=500万円+55万円=555万円
続いて、下記の表の税率と控除額をチェックしましょう。
課税対象の所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1,000円〜1,949,000円 | 5% | 0円 |
1,950,000円〜3,299,000円 | 10% | 97,500円 |
3,300,000円〜6,949,000円 | 20% | 427,500円 |
6,950,000円〜8,999,000円 | 23% | 636,000円 |
9,000,000円〜17,999,000円 | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円〜39,999,000円 | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円〜 | 45% | 4,796,000円 |
参考:国税庁
Aさんの所得額は555万円なので、税率は20%で控除額は427,500円です。
所得税は以下の計算式で算出しますので、Aさんの情報を当てはめてみましょう。
Aさんの所得税=5,550,000円×20%ー427,500円=682,500円
Aさんの場合、給与所得とオンラインカジノでの利益を合わせた所得税が682,500円となりました。
これで税金の計算は終わりになります。Aさんのモデルはあくまで一例で、不動産所得や雑所得などその他の所得によって税金額は変わってきます。
税金の計算が不安な場合はプロの税理士さんに相談するのがおすすめです。計算ミスや申告漏れなどなく正しい税金額を算出してくれるでしょう。
オンラインカジノに確定申告は必要?確定申告の方法
オンラインカジノでの勝利金は、基本的に確定申告が必要です。
ここでは、オンラインカジノの勝利金に対する確定申告の期間や方法について解説します。
税金がかかる期間とは?
課税の対象となる収入は毎年1月1日から12月31日までの期間で計算します。例えば、2022年6月にオンラインカジノで遊び始めた人は2022年の12月31日までの収支が対象です。
オンラインカジノでの税金を正しく申告するために、こまめに収支記録をつけておくことをおすすめします。
必要な書類の準備
まずはじめに確定申告に必要な書類を準備しましょう。確定申告を行う際は以下の書類が必要になります。
- 源泉徴収票(サラリーマンの場合、会社から支給)
- 支払調書(オンラインカジノの収支明細)
- 経費の領収書(所得が300万円以下の場合は不要)
支払調書はオンラインカジノ側に直接問い合わせて入手したり、自分の入出金をプリントアウトして帳簿につけたりすればOKです。
確定申告書の作成
必要書類の準備ができたら、確定申告書の作成を進めていきます。確定申告書を作成するにあたって以下の点に注意しましょう。
- 所得は「一時」と記入する
- 「種目・所得の生じる場所」にはオンラインカジノの運営会社名を記入する
- 「収入金額」には特別控除額の50万円を差し引いていない金額を記入する
- 「必要経費等」には発生した費用を記入する
書類の形式にしたがって必要な情報を順番に記入していきます。e-TAXを利用する場合は、案内したがって必要な情報を入力するだけで終わるので簡単です。
「どのように記入すれば良いかわからない」など不明点があれば、問い合わせて教えてもらいましょう。
申請期間に確定申告の提出
確定申告は毎年2月16日から3月15日の間に受け付けているのが一般的です。申請期間内に必要書類を準備して最寄りの税務署へ直接持参するか、郵送にて提出しましょう。
また、オンラインで申告できるe-TAXを利用すると簡単に申告できて便利なのでおすすめです。e-TAXの使い方については国税電子申告・納税システムの公式サイトをご参照ください。
参考リンク:e-TAX 国税電子申告・納税システム
オンラインカジノの節税対策はある?
オンラインカジノで勝利金が発生すると税金がかかりますが、税金を支払う必要がなかったり、支払う税金を少なくしたりなどの工夫ができます。
ここでは、オンラインカジノで利益が出た際の節税対策をご紹介します。
50万円以上勝たないようにする
オンラインカジノで50万円以上勝たないようにすれば節税対策になります。オンラインカジノでの勝利金は一時所得に分類し、年間で最大50万円の特別控除が受けられるからです。
年間の勝利金が50万円未満なら税金が発生することはありません。勝利金を調整するのは難しいかもしれませんが、税金を節約したいなら勝ちすぎないように勝利金を抑えることが効果的です。
年間の勝利金を50万円未満に抑えれば、確定申告も納税も必要なし!
50万円以上出金しない
50万円以上勝ってしまった場合、年間で50万円以上出金しないというのも効果的な節税対策です。オンラインカジノの税金は銀行に出金したタイミングで発生します。出金額が50万円以下なら税金申告の必要はありません。
一時所得は、所得金額の計算上、特別控除額50万円を控除することとされており、他の一時所得とされる所得との合計額が年間50万円を超えない限り、確定申告をする必要はありません。
引用:国税庁
50万円以上出金すると銀行に記録として残ってしまうため、50万円を超えた分はアカウントに残しておきましょう。
また、給与所得者については年間でオンラインカジノでの勝利金が90万円を超えない場合、確定申告は不要とされています。
一般的な給与所得者の方については、その給与以外の所得金額が年間20万円を超えない場合には、確定申告をする必要がないこととされており、一時所得については、50万円を控除した残額に2分の1を乗じた金額によって所得税額を計算することとされていますので、他の一時所得とされる所得との合計額が90万円を超えない限り、確定申告をする必要はありません
引用:国税庁
出金する金額を調整すれば確定申告や納税の手間が省けるので、計画的に出金するのが理想です。
オンラインカジノの税金【注意点】
ここでは、オンラインカジノの税金に関する注意点をご紹介します。
負けた金額は課税対象にならない
オンラインカジノで負けた金額は課税対象ではなく、一時所得に計上できません。
オンラインカジノで勝利して利益が出た際はベット額は「収入を得るために支出した金額」として扱えますが、出金できずに負けてしまったときは入金額もベット額も支出や経費などして扱えません。
たとえば極端な例として、年間収支が以下のようなケースを考えてみましょう。
日付 | 入金(ベット額) | 出金(勝利金) | 収支 |
---|---|---|---|
5月10日 | 100万円 | 0万円 | -100万円 |
10月20日 | 10万円 | 110万円 | +100万円 |
合計 | 110万円 | 110万円 | ±0万円 |
このときのトータル収支は±0ですが、10月20日の110万円ー10万円=100万円は税金を計算する上での収入です。負けた金額の100万円は計上されずに、出金して利益が出たところが課税の対象となります。
このようにトータル収支が±0以下でも税金が発生するケースもあるので十分注意してください。
オンラインカジノと競馬・パチンコとの違い
競馬や競艇、パチンコなどの他のギャンブルは勝利金を現金で受け取るのが一般的で、お金のやり取りは記録として残りません。それに対してオンラインカジノの勝利金は銀行を介するため、お金のやり取りが記録として残ります。
記録に残るということは、税務署側はお金の流れをいつでも簡単にチェックできます。銀行口座に高額の振込があれば税務署すぐにバレてしまうので注意しましょう。
海外から100万円以上の入金があった場合、銀行は税務署に対して報告する義務があるよ。
【副業禁止の場合】住民税に注意
会社が副業禁止でオンラインカジノでの収入がバレたくない場合、住民税の徴収方法に注意しましょう。確定申告書の2面に住民税の徴収方法を選択する欄があります。「給与から差引き」を選ぶと会社に住民税徴収票が届いてしまい、所得の内訳が参照できてしまいます。
住民税の徴収方法で「自分で納付」を選択すると住民税徴収票は自宅に届くので、会社にバレるのを防ぐことができるでしょう。
会社にバレたくない場合はくれぐれも「給与から差引き」を選ばないように!
税金を払わない・確定申告しなかったら?
ここでは、オンラインカジノの税金を確定申告せずに払わなかった場合について解説します。
延滞税がかかる
税金の申告漏れは追加徴税や延滞税の対象となります。延滞税は納付期限を過ぎてから支払う場合に発生する罰金で、延滞期間が長くなるほど税額は高くなります。
税金が定められた期限までに納付されない場合には、原則として法定納期限の翌日から納付する日までの日数に応じて、利息に相当する延滞税が自動的に課されます。
引用:国税庁
普通に払っておくべき税金額よりも高くなるので、税金はしっかりと申告して支払っておきましょう。
行政処分を受けることになる
脱税が発覚した場合、延滞税以外にも以下のような行政処分を受けることになります。
- 過少申告加算税
- 不納付加算税
- 無申告課税
- 重加算税
- 延滞税
- 利子税
これらは税金を納めなかったり、確定申告しなかったりした際に発生する追徴課税です。基本的に申告期限から時間が経つほど利率が高くなります。
長時間放置していると多額の追徴課税が請求される恐れがあるので、申告漏れなどのミスが発覚した場合は早めに修正申告を行いましょう。
税務署からの通達は忘れた頃にやってくるぞ!
刑罰を受ける可能性もある
悪質な場合は脱税によって懲役など刑罰を受ける可能性があります。実際に、2013年に競馬の配当における脱税容疑で会社員の男性が懲役2ヶ月・執行猶予2年の判決を言い渡される裁判がありました。
5月23日の大阪地裁判決は所得税法違反は認めて、懲役2月・執行猶予2年(求刑懲役1年)を言い渡した。
引用:日本経済新聞
オンラインカジノの一時所得も申告しないと脱税として刑罰になる恐れが十分あります。刑罰を受けると前科がついてしまうため、今の生活を守るためにもきちんと申告しましょう。
オンラインカジノの税金のよくある質問
オンラインジノを利用すると必ず税金がかかりますか?
オンラインカジノを利用すれば必ず税金がかかる訳ではありません。オンラインカジノでの年間利益が50万円未満の場合は税金はかかりません。ただし、日本でオンラインカジノにアクセス行為は賭博行為となるため、入金不要ボーナスや無料版でのプレイを推奨します。
課税対象にならないオンラインカジノはありますか?
課税対象にならないオンラインカジノはありません。すべてのオンラインカジノで獲得した勝利金は一時所得として課税の対象になります。
確定申告の提出期限が過ぎたらどうすればいいですか?
確定申告の期限を過ぎても提出は可能なので、早めに申告するようにしましょう。ただし、期限内に行われなかった申告は「期限後申告」として扱われ、追徴課税などのペナルティが課せられる可能性があります。